ネットワークの手引き
~ ITEM1 全体像を捉えよう ~
~ ITEM2 レイヤの概念を知ろう ~
※未作成
インターネットとは
インターネットは、私たちの日常生活に欠かせない社会基盤(インフラ)となっています。では、インターネットとは何か? ざっくりと言うと、世界中のあらゆるコンピュータたちが接続されたネットワークのことを指します。つまり、元はネットワークということです。
コンピュータネットワーク(以下、ネットワーク)を理解することは、ITリテラシーの向上に繋がります。ITリテラシーの向上は現代社会の重要な課題であり、多くの企業が問題視している(または直面している)反面、我々のような生活者にはその重要性があまり浸透していないように感じます。
ここでは、コンピュータサイエンス初学者(もしくはIT企業で右も左も分からない新人)向けにネットワークの理解に役立つ知識を取り扱っていきます。
ネットワークを学ぶには気楽さが必要
先にも述べましたが、ITリテラシーはネットワークを学ぶことで向上できます。おそらく、企業に属している方は様々なITツールに日々触れているのではないでしょうか。デジタル化によって利便性が上がっているのはとても良いことですが、技術の進歩にはリスクが伴うのが常です。IT革命の負の波はセキュリティリスクとなって私たちに襲い掛かります。
このような理由から、企業ではITパスポート・基本情報などのIPA(情報推進機構)によるIT資格の取得を推進しています。多くの人にとって、これらの資格勉強は退屈で、しかも取っ付きにくいことでしょう。理由は単純です。コンピュータサイエンスは幅広く、複雑だからです。
こう聞くとさらに嫌悪感が強まるかもしれませんが、大丈夫です。膨大で複雑な分野であることは間違ありませんが、仕組みはとても明快です。特にネットワークで使われている技術は直感的に理解でき、顔を険しくして学ぶ必要はないでしょう。Take it easy の精神で取り組んで、学習を継続させることが一番大切です。
ネットワークを学ぶ
ネットワークでは基礎となるとても大切な概念があります。それが「OSIモデル」です。OSI参照モデルをはじめに理解することが、ネットワークを理解することの初めの一歩になります。
はじめてネットワークを学んだときに、筆者もこのモデルの意味が全く分かっていませんでした。何のためにあるのか理解できずに、言葉だけを覚えましていましたが、徐々に理解を深めていくうちに、このモデルの重要性が分かってきました。
OSI参照モデルの画一的な観念として、ネットワークを各レイヤーに分割(ディバイド)して統一(ルール)することが記述されています。複数のレイヤーに分け規格化することにより、複雑怪奇であるネットワークがまとまりを持つようになりました。
だからこそ、初めに持たなければならない知識となります。このモデルの理解により、ネットワークの全体像を俯瞰して知ることができます。その後、レイヤー毎のルールを学ぶことで、それぞれの役割が繋がりを持って動作していることに気づくはずです。学習は発見が無いとつまらないものです。自身の頭で考え抜きひらめいた知識こそ、学習者の財産となります。
「The technique of mastering complexity is known since ancient times: “Divide et impera”」(“Divide and rule”).
https://www.cs.utexas.edu/~EWD/transcriptions/EWD01xx/EWD117.html